本記事では AWS AI Practitioner 資格受験を考えている皆さんのために、試験の概要と資格取得のメリット、資格取得に向けて筆者が使用した学習資料についてお伝えします。
筆者は AI Practitionerと ML Associateの両資格を取得しました。
AWS AI Practitioner は AWS の認定資格の1つです。国家資格ではありませんが、 AWS の資格ということもあり世界中で資格保持者は評価されます。
AWS の認定資格は取得難易度によってレベル分けがされており、下記のように定義されております。
難易度 | Azure の取り扱い | レベル感 |
---|---|---|
初級 | Practitioner | クラウド初学者、これから学びたい人向け、どのような Services があるのかわかる |
中級 | Associate | Azure もしくはその他クラウド経験者が合格できる、設計ができる |
上級 | Professional | クラウドのエキスパート、設計から実装まで行える |
AI Practitioner はこの中のクラウドの分野の初級 レベル(クラウド・AI 初学者が合格可能)の資格です。
イメージとしては、AWS と AI サービスの全体像がわかるレベルになります。
資格試験における主な内容は、公式サイトで公開されております。
試験には次のトピックが含まれます:
AI、ML、生成 AI の基本概念と用語
AI、ML、生成 AI のユースケース
基盤モデルに関する設計上の考慮事項
モデルトレーニングと微調整
プロンプトエンジニアリング
基盤モデルの評価基準
責任ある AI
AI システムのセキュリティとコンプライアンス
参考
AWS Certified AI Practitioner
主に AI の基礎知識や AWS AI サービスの概要機能について出題されます。(詳細に関しては、後ほどご紹介)
また試験の基本情報は下記です。
基本情報 | 詳細 |
---|---|
受験料 | 10,000 JPY |
試験時間 | 60 分 |
対応言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 |
形式 | 選択式 |
実施形態 | ・テストセンター(外部の試験会場) ・自宅受験 |
他、試験受験の対象者もAWS の AI/ML テクノロジーを使用するソリューションを熟知してはいるが、必ずしも構築するわけではないという個人と明記されており、エンジニアでない、ビジネス層の方々も受験いただける資格となっております。
AWS Certified AI Practitioner を受験するメリット
AWS Certified AI Practitioner を受験すると、以下のようなスキルが身につきます。
- AWS AI サービスを理解し、それぞれの特徴を理解している
- AI・機械学習の基礎知識を理解できている
- AI のビジネス活用方法がわかる
機械学習の基礎知識はもちろん、クラウドを用いた AI 実装の全体像も掴めます。
AI 人材の不足が言われている今の世の中、AI とクラウドの両方に精通する知識を持った人材は非常に貴重です。
AI Practitioner 対策で使用した学習資料
ここまで AWS Certified AI Practitioner の試験の簡単な概要についてお伝えいたしました。次は私が使用している学習資料をご紹介します。
それぞれ詳しく解説していきます!
AWS Skill Builder
こちらはAWS 公式のE-learningサイトの教材です。一部有料のものもありますが、試験合格レベルであれば無料で学習できます。
内容としてはAI の基礎知識やセキュリティ、AWS の生成AIサービスなどについて試験範囲を網羅的に学習することができます。AWS の公式が試験対策教材としてまとめているので大変助かります!
- Standard Exam Prep Plan: AWS Certified AI Practitioner (AIF-C01)
- Enhanced Exam Prep Plan: AWS Certified AI Practitioner (AIF-C01)
KIKAGAKU | AIを無料で学べる学習サイト
次に紹介するのがキカガク社の無料教材です。
AWS の教材は英語を直訳しているものや一部、日本語化されていないものがあるため初学者の方にはわかりにくく感じてしまうかもしれません。
こちらのサイトではAI の基礎技術や実際の実装手順がまとまっており網羅的にAI やディープラーニングの仕組みについて学習することができます。
難点としては、コードが最新でないのとAWSの内容をカバーしていないためAI について基礎知識を身につけるのにおすすめです。AWS × AI に関してははじめに紹介をしたSkill Builder を使用することが良いでしょう。
最後に:AI Practitioner の資格を取得して
AI Practitioner を取得することによって、AI とは何か、どのような使われ方をしているのかといった全体像を掴むことができます。
企業様によってはクラウド関係の資格取得支援を行っている企業様も多くあるようで資格を取得後、キャリアアップや祝い金を頂いたというお声も頂いております。
AI は今後のビジネスは意思決定を行う上でも必要不可欠なツールと言われております。ぜひ、この機会に資格の取得を考えてみてはいかがでしょうか。