スポットインスタンスとは
スポットインスタンスは、AWSが提供する安価なEC2サービスの一つです。通常のオンデマンドインスタンスと比較して、最大90%のコスト削減が可能です。スポットインスタンスは、AWS側が利用されていないEC2リソースをユーザーに提供するサービスであり、そのため価格が割安になります。
出典：Amazon EC2 だけじゃない︕ 最⾼のコスト効率を⼿に⼊れるための スポットインスタンス使いこなし術
特徴
1. 中断の可能性がある
スポットインスタンスを利用する際には、中断が発生する可能性があります。中断が起こる際は数分前に利用者にメール通知を行うようなアラートを発信することが可能です。
2. コスト
スポットインスタンスの料金は、スポット価格で従量課金されます。通常のオンデマンドインスタンスと同様に、利用時間に応じて料金が発生しますが、スポット価格は緩やかに変動します。
スポットインスタンスを使用することで最大で通常のオンデマンドインスタンスの90%割引で使用することができます。
3. 中断対策
スポットインスタンスが中断された場合、デフォルトでは削除されますが、ユーザーが停止に設定することも可能です。また、支払い可能な上限価格を設定することで、オンデマンド価格と同等の保証を得ることができます。
作成方法
スポットインスタンスを作成するには、事前にスポットインスタンスリクエストを発行する必要があります。このリクエストには、利用したいリージョン、アベイラビリティゾーン、およびインスタンスタイプを指定します。指定した条件にマッチするスポットキャパシティプール内の空きリソースがあれば、スポットインスタンスが起動されます。
使用時の注意点
スポットインスタンスを使用する際には、以下のポイントに留意する必要があります。
- スポット料金がユーザーが指定した料金を下回っている間は、スポットインスタンスを利用できますが、料金が上回った場合は中断されます。
- 中断対策として、中断時の動作を「停止」に設定することや、スポットフリートを利用することができます。
スポットインスタンスは、柔軟な料金体系と低コストを提供する一方で、中断の可能性があるため、特定のワークロードやアプリケーションに適した使用方法を検討することが重要です。
